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運動音痴はあなたのせいじゃない
これは、「きっと星のせいじゃない。」のパクリじゃないですよ。伝えたいだけなんです。
運動音痴は、あなたのせいじゃないです。
「もっとこう動いて」とか「肩の力抜いて」とか
あなたは精一杯やっているはずで、もうどうにでもならない苛立ちを感じると思います。
それは、あなたは悪くないんです。
だって、そういう正しい動き方がわからないだけなんですもの。
なぜ正しい動きが出来ないのか
正しい動きとは、効率の良い運動パターンのことです。
皮肉にも効率の良い運動パターンは、外から見ていて気持ちの良い動き方に見えます。
逆に非効率的な動きは、見ていてなんだか違和感があったり「センスが足りないなぁ〜」なんて感じます。
なぜ正しい動きが出来ないのかというと
そもそも正しい動きというものがどういうものなのか理解出来ていないからです。
これは、理論的に理解出来ていない。ということではなく、身体が反応していないだけなんです。
よく考えてみてください。赤ちゃんのハイハイや寝返りは、ほとんどみんな同じように動いているように見えます。
赤ちゃんの歩いている姿が「お母さんに似てるね〜」なんて聞いたことありますか?
顔は似ていると思いますが、まだこの段階では似ていないと思います。
というのも、赤ちゃんは主に手や足の四肢を主体に動いていないからです。
ローリング(寝返り)などの動きを沢山することで、正しい動作パターンを獲得しようと必死なのです。
どこで運動音痴になるのか?
私たちは、大人になるにつれて悪知恵がついてきます。
運動の分野でこの悪知恵というやつは、代償運動などと呼ばれています。
例えば、あなたが捻挫をしたとします。
あなたは本気になれば捻挫をしても骨折などを合併していなければ歩けるでしょう。
頭をフル回転にしてどうやって足を着いたら痛みを感じないのか試行錯誤することでしょう。
その時は、良いんです。状況を打破出来るから。
しかし、それは後々あなたのひざ痛や腰痛を招く要因になってしまう可能性があります。
試行錯誤を繰り返し、痛みはあるけれどもごまかして歩き続けたあなたの頭の中では、誤った運動パターンを獲得してしまう可能性があるのです。
このような現象を私たちの中では、代償運動と呼ばれています。
そんなことを沢山繰り返していると赤ちゃんの頃に獲得したはずの純粋な歩行動作を忘れてしまうのです。
子供の頃から運動音痴の子も居ると思うけど
そうなんです。上記の例は、1つの例に過ぎないです。
子供の頃から運動音痴の子も居るからそんな理論は通用しないと?
しかし、赤ちゃんの中にも寝返りやハイハイを短期間で終わらせて正しい動作パターンを獲得出来ずに、中途半端で終わらせてしまう場合もあるのです。
もしも、赤ちゃんの頃に正しい動作パターンを獲得する前に歩いてしまったら、誤った運動パターンで育ってしまうでしょう。
そのような場合では、子供の頃が運動音痴になる可能性が高くなります。
つまり赤ちゃんの頃には、寝返りやハイハイを思う存分させてあげた方が良いです。
正しい動作パターンを獲得する為に
正しい動作パターンを獲得する為には、最初に「何が出来て」「何が出来ないのか」ということを評価してもらう必要があります。
難しい動き(脳の中でより情報量が多い動き)が出来なければ、より簡単な動き(脳の中でより情報量が少ない動き)を先に獲得する必要があるでしょう。
ここには思わぬ落とし穴があって
今まで出来なかったのに
「こんな簡単なことだったの」
「こうやってトレーニングすれば良いんだ」
という発見があります。
また、それらは予想だにしない運動であることが多いのです。
1つの事例で例えるなら
足首が硬くてしゃがみ込むことだ出来ないというケースで
「今まで、足首のストレッチを沢山しているのに一向に柔らかくならないんです。先生、新しいトレーニングをやっても絶対しゃがみ込むことなんて出来ないよ。」
そんな時も皆さんは、足首が硬いからしゃがみ込めないんだというジレンマに陥ると思います。
実は、これって足首の柔軟性が関係ないこともあるんですよ。
もちろん純粋に足関節の可動域制限があって、しゃがみ込めないこともあるのですが
その前に正しい動作パターン
この場合は、重心移動が出来ていないということも多くあります。
トルコ式ゲットアップ(Turkish get up)
前回の記事でも投稿しましたが、Turkish get upで獲得出来る動作パターンは、多いのです。
是非、皆さんもチャレンジしてみてください。