
食欲は意思とは関係ない??
朝ごはんを食べて、仕事をして昼ご飯を食べる前にはお腹が空いていますね。
この時、身体は勝手にお腹が空くのです。
『ご飯食べたいな』という気持ちは、体が勝手に作り出すのです。
目次
食欲のコントロールに理性は関係ない
全て根性や気力などで乗り切ろうとすると継続が難しくなります。
まずは、満腹感とはどういったメカニズムなのか?ということを把握しておきましょう。あらかじめ対処出来ることがあるはずです。
脳は大きく分けると3つに分類することができます。
上から
- 知性・理性を司る大脳新皮質
- 本能・感情を司る大脳辺縁系
- 生命維持を司る脳幹
食欲のコントロールは、脳幹の中の視床下部という場所が司っています。
視床下部
空腹中枢と満腹中枢があり、血中のグルコース(ブドウ糖)や脂肪酸の濃度によって自動的に調節されます。
ご飯を食べて、血中のグルコース濃度(血糖値)が上昇すると、空腹中枢の活動が抑制され、同時に満腹中枢が活性化し、満腹感が出現します。
これが1950年代に主流だった空腹中枢と満腹中枢の2重支配説です。
食欲のコントロールにはまだまだ分かっていないことが多くあり、現在は、もっと複雑なホルモンやサイトカインなどの関与などが研究されています。
このシステムを上手く利用するとゆっくり食事をするということが効果的だということがわかります。
例えば、早食いをするとどうなるでしょうか。
食事を5分で終わられせてしまえば、血糖値が上昇する前に食べ終わってしまいます。
そうすると、「確かに食事は終わったけど何か物足りない…」そんな経験はありませんか?
これは、血糖値が上昇して満腹中枢が活性化する前に食事を終えてしまったが為に起きた悲劇です。
本当はもう食べ物はいらないはずなのですが、脳に満腹だという信号が伝わっていません。
食事を楽しみましょう
まだまだ、満腹感に関してのはっきりとした研究データが少ない為、様々なことが予想されますが
健康な人は食べなければお腹が空くし、食べてから少し時間がたてば満腹になるという現実に変わりはありません。
食事を開始した瞬間から身体は満腹への道を歩き始めるわけですから、ゆっくり家族・友人と会話を楽しみながら時間をかけて食事をしてみてはいかがでしょうか?
ゆっくりと時間をかけて食事をすることで自然と食べ過ぎを防止することが出来るからです。
気合いでなんとか乗り切ろうとするのは、難しいと思います。だって、その気合いがどこまで続くか…
自分の行動は自分で決めることができる。
身体は何を食べたとしても徐々に、無意識に満腹感を感じていきます。しかし、『何を食べようか』という判断はあなたに委ねられます。日ごろから意識して食事をすることはダイエットを成功させる影の秘訣です。ここからは、自らの意思だけに頼ることなく行動を変えることで習慣を変える方法をお伝えしましょう。
アウトライン化する
漠然的にダイエットを始めて成功する人は少ないです。
しかし、皆さんは漠然的に始めます。なぜ続かないのでしょうか?それは、目標設定を明確に示していないからです。
生活の中の行動1つ1つがあなたのダイエットに必要なのか?または、ダイエットがあなたの人生でどれほど重要なのか?この最初のステップがあなたのダイエットを成功させる秘訣です。
ダイエットをして得すること
「ダイエットしたい!」という気持ちは人それぞれで、どれほどその思いが強いのか?それは、当の本人にしかわからないことなのです。
例えば、私がダイエットをして得することとあなたが得することは違います。
あなたがダイエットをして得することを5つほどリストアップしてみましょう!
そうすることで、よりモチベーションを高く維持することができます。
なんとなくを辞める
いつもの流れで食後のデザートを食べていませんか?そのデザートはあなたの人生に本当に必要なのでしょうか。
食べる前に本当にそのデザートが必要なのか考えてみましょう。
もし、それを食べたことで罪悪感やもっと運動してカロリーを消費しなければならないという結末になってしまっては悪循環でさらにストレスが溜まります。
習慣を変えることは難しいですが、2週間ほど同じ行動を繰り返すとそれが習慣化されるようです。
最初の2週間は辛いかもしれませんが、逆に言えば辛いのは最初の2週間のみです。
味付けの習慣を変える
これは、私が札幌で沢山の人のダイエットをサポートしてきた経験上ですが
- 濃い味付けが好き
- ジャンクフードを食べることが多い
- 甘いものが大好き
ご自身では、そこまで違和感を感じないかもしれませんが、細かいところで痩せ型の人と肥満型の人の差がつきます。
「そんなに沢山食べてないのに太るんです。」
確かにあなたはそこまで大食いではないのです。
しかし、カウンセリングでよくお話を伺うと
生活の中で栄養素が偏っている点が見つかることが多いです。
細かいことですが、この細かいところを変えるだけでかなり楽にダイエットが出来るようになります。
濃い味付けがダメな理由
ソースやドレッシングなど濃い味付けって美味しいですよね。
僕は、ケチャップが大好きですが、それらにどれだけ砂糖が使われているか皆さんはご存知でしょうか?
皆さんが想像するよりもかなり大量に砂糖が使われているのです。
そして、砂糖が使われているということはダイエットには天敵です!
ジャンクフードがダメな理由
なんとなく体に悪い影響があるイメージがあるかもしれませんが、ダイエットにも良くないんです。
ジャンクフードには、脂肪分が多く含まれていたりとにかく皆さんが大好きな味付けになっているはずです。
あとは、成分表示を見ても本当に細かいところまで正確に把握しづらいです。
自分で料理を作れば、どれだけ調味料を使ったか把握出来るハズです。
ジャンクフードは、コントロールがしづらいのでなるべく控えるようにしましょう。
甘いものがダメな理由
これは皆さんわかりきっていることだと思いますが、糖分はダイエットの天敵です。
特にケーキやお菓子などの甘いものは急激に血糖値を上げます。
血糖値が急激に上昇すると今度は急激に下降します。
ということは、すぐにお腹が空いてしまうということです。
食べたばかりなのにすぐにお腹が空いてしまうのはこのようなメカニズムがあるからです。
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