ダイエットをしていると体重が思ったように落ちない、ダイエットがツラいなどの様々な理由でやる気がなくなってしまうことがあります。
ダイエットはやる気がないと継続できず、失敗に終わってしまいます。
しかし、ある行動をとるとドーパミンという物質の分泌が増えるので、脳が刺激されてやる気が上がりダイエットは成功します。
ドーパミンは脳を活発化させて、人間の感情や精神面を刺激します。
今回の記事ではやる気を出す方法を、脳科学的な観点から7つご紹介していきます。
読み終えた頃からすぐやる気が湧き出てきて、ダイエットをまた開始することが可能になっているでしょう。
目次
ダイエット中にやる気がなくなってしまう3つの原因
ダイエット中のやる気がなくなってしまうのは、想い通りの結果が出ていないからです。
やる気がある状態でダイエットを始めても、体重が落ちなかったりスタイルが変わらなかったりするとガッカリしてしまいますよね。
期待通りの結果が出ていればやる気が下がることもなく、ダイエットは成功するはずなのです。
では、ここからはなぜ想い通りにダイエットの結果が出ずにやる気がなくなってしまうのか解説していきます。
以下の3つがあなたのやる気を削いでしまう原因です。
ダイエットがストレスになっている
ダイエットは我慢の連続です。
例えば、「ケーキを食べたいけど我慢をする」「運動はしたくないけど、頑張ってウォーキングをする」などのようにあなたがツラいと思うことをしなければなりません。
ダイエット中の我慢はストレスとなって、やる気をなくす大きな原因となります。
さらに、以下の研究ではストレスが過食の原因になり、その過食からダイエットを繰り返してまた過食をしてしまうという悪循環がわかっています。
ダイエットとBEの関係に関しては、ダイエットからBEに向かうパスが有意であるだけでなく、BEからダイエットに向かうパスも有意であった
つまり、ダイエットによってBEが高まるが、BEが高まったことによってまたダイエットが高まるという悪循環の関係にあることが示された。
ストレスはやる気を無くして過食を招き、さらにやる気を削いでしまうのです。
ダイエットの目標がわからなくなっている
目標がわからなくなるとダイエットのモチベーションは低下して、やる気がなくなります。
ダイエットを決意したときは「着れなくなった服をまた着たい」「スタイルが良くなりたい」などの具体的な目標があっても、いつしか体重を減らすことだけが目標になってしまうことがあります。
実は、体重は増減を繰り返して徐々に落ちていきます。
この「体重が増減する」ということに耐えられず、痩せてないし体重が増えた!と感じて体重にしか目が向かなくなってしまうのです。
そもそも体重を減らすことが目標だったのなら問題ありませんが、当初の目標を失ってしまうとやる気がなくなってしまうので注意が必要です。
ダイエットの期限が決まっていない
とりあえず10Kg痩せる!
上記のように期限が決まっていないダイエットは、やらなければいけないことを先延ばしにしてしまうのでやる気が出ずに食事制限もサボりがちになります。
期限がないとやる気が出ないことは、スタンフォード大学の心理学者エイモス・トベルスキーらの実験でもわかっています。
学生に「アンケートに答え、提出したら5ドル支払う」と伝え、半数の生徒は締め切りを決めました。
その結果、提出期限がない生徒は25%の提出率だったのに対し、期限が決まっている生徒は66%もの提出率でした。
脳科学でダイエットのやる気が溢れ出てくる!
ダイエットのやる気は急に湧いてくるものではないので、様々な方法を使ってやる気を出す必要があります。
やる気はドーパミンという物質が大きく関わっており、分泌量を増やすことでやる気が出ることが脳科学でわかっています。
ドーパミンは人の感情や精神面の働きを担う物質で、不足するとやる気を損なう原因になります。
ドーパミンが分泌されることで、脳の中にある側坐核と淡蒼球という部分が活性化してやる気を出してくれます。
単にやる気の出る画像を見る、テンションの上がる音楽を聞くというよりも、ドーパミンが分泌される行動を行うことがやる気が溢れ出てくるコツなのです。
3章では実際にどうやってドーパミンの分泌を増やすのか、詳しく解説していきます。
ダイエットのやる気が溢れ出てくる脳科学的7つの法則
ここからはドーパミンを分泌させて、側坐核と淡蒼球をうまく刺激する方法を7つお伝えしていきます。
側坐核と淡蒼球はドーパミンだけではなく、運動や新しいことに挑戦することで刺激されるのでそちらも合わせて見ていきましょう
目先の達成しやすい目標を作る
ダイエットは綺麗になる、スタイルが良くなるという最終目標の他に達成しやすい目先の目標を作ることでやる気が上がります。
目先の達成できる目標とは次のようなものです。
目標を達成するとドーパミンが分泌されて、側坐核が刺激されるのでやる気がどんどん出るようになります。
しかし、この目標はすぐに達成できる目標ではないとドーパミンの分泌を促せないので、毎日達成できる簡単な目標にしましょう。
何も考えずにその場で足踏みを5分行う
側坐核は運動をすることによって刺激され、やる気を出してくれることがわかっています。
しかし、やる気がないのにいきなり外に出てウォーキングなどは出来ません。
そこで、まずはその場で足踏みを5分間だけ行ってみましょう。
脳科学以外にも、心理学的な観点で「とりあえずやってみる」ということは作業興奮という段々やる気が出てくる作用でやる気アップに繋がります。
また、ドーパミンはやる気の上がる行動をとることで「この行動はやる気が上がるんだ!」と記憶して、もう一度その行動をとりたい!という衝動を起こすようになります。
新しいダイエット方法に変える
新しいダイエット方法に切り替えることで海馬が刺激され、淡蒼球までも連動して刺激されます。
※淡蒼球ある線条体という部分が扁桃体と繋がっており、扁桃体が海馬と接続されているからです。
初めは綺麗だなと思う景色も何度も見ていると当たり前になるように、ダイエットも同じ方法を行っていると「当たり前」になってしまいマンネリ化します。
マンネリ化すると新しい刺激がないので、徐々にやる気を失ってしまうのです。
現在行っているダイエットを新しいダイエットに変えて海馬と淡蒼球を刺激しましょう。
下記にいくつかダイエット方法を載せておくので、新しいダイエットの参考にしていただければと思います。
アーモンドを食べる
ドーパミンは側坐核と淡蒼球を刺激しますが、チロシンとフェニルアラニンというアミノ酸を元にして生成されます。
アーモンドはチロシンとフェニルアラニンの両方が摂れるので、ドーパミンの生成を促せます。
間食にアーモンドを食べるようにしましょう。
小さなご褒美を用意する
側坐核は報酬を用意すると刺激されて、やる気が出るようになっています。
1週間に1度だけ好きなものを食べる、腹筋を50回頑張ったらチョコを1つ食べて良いなど小さなご褒美を用意しましょう。
しかし、小さなご褒美を続けると、ご褒美がないとやる気が出ないアンダーマイニングという反応を起こしてしまいます。
本当にやる気が全く出ない時の奥の手として、この方法はとっておきましょう。
良く笑う
作り笑いでも笑顔になることはドーパミンの分泌を促します。
参考文献:笑う治療
笑顔はコルチゾールというストレスホルモンも減少させることから、ダイエットのやる気がなくなる原因まで解消することができます。
自発的に笑うことができない、作り笑いもできないという人はペンを横にして咥えると良いでしょう。
表情筋が動くことで笑顔になっていると脳が錯覚するので、ドーパミンが分泌されてやる気が出てきます。
ダイエット仲間を見つける
女性の脳はオキシトシンという脳内物質によって、共感する感情が強いことがわかっています。
女性の話は、「つながり」お互いの親密さや距離が重視される傾向にあることを明らかにした。
そのため、ダイエット仲間同士励まし合い、お互いのダイエットの進捗状況を共有し合うことでやる気をあげることができます。
ダイエット仲間を見つけるときは次の3つの方法があります。
- ジムに通う
- SNSでダイエットをしている人と繋がる
- アプリを使用する
上記の3つの中で特におすすめなのが、みんチャレというアプリを使うことです。
完全に匿名でダイエット仲間を作り、チャットでお互いのダイエット状況を共有することができます。
女性特有の脳の作りを利用して、やる気を出して行きましょう。
たった2つのことだけでやる気が出るダイエット方法!
ここでご紹介するのは楽に痩せられるだけではなく、やる気が出るダイエット方法です。
通常のダイエットはカロリーを計算したり、糖質を制限したりと考えることも多く、やる気がないと続かないダイエットばかりです。
しかし、ここでご紹介するのは食事の5分前に運動をして、たくさん噛んでから食べ物を飲み込む簡単なダイエットです。
やり方をご紹介するのはもちろんのこと、なぜこのダイエット方法が痩せるのかを解説していきます。
食事の5分前に運動をする
食事の前に5分間で出来る運動をすることで、食事の食べ過ぎを防ぐことが出来ます。
これは、運動をすることで側坐核が刺激されて食事制限を頑張ろう!というやる気が起きるからです。
30分や1時間の運動は、疲れて食べすぎてしまうことが考えられるので、5分間で出来る簡単な運動にしましょう。
おすすめはその場でモモを高くあげる足踏みです。
毎食の5分前に足踏みを行なって、食事制限を頑張るやる気を起こしましょう!
一口につき30回噛んでから飲み込む
噛む回数を増やすことで次の2つのダイエット効果を得られます。
- 血糖値の上昇が抑えられる
- 満腹中枢が刺激されて食べ過ぎを防ぐことが出来る
血糖値は急上昇すると脂肪がたくさん作られてしまいますが、噛む回数を増やすことで血糖値が抑えられることが研究でわかっています。
徹底咀嚼の方が通常咀嚼に比べてインスリンの必要量が増えることがなく、食後60分以降の血糖値低下した。
さらに、噛む回数を増やすことで満腹中枢が刺激されて食事量も抑えられます。
必ず一口につき30回噛むようにして、食事量を抑えられるようにしましょう。
まとめ
ダイエットは常に高いモチベーションで行えばやる気が上がり、どんなダイエット方法でも成功します。
現在、やる気を失っているあなたは単にやる気がないだけ、自分に甘いだけというわけではなくやる気が出る行動を起こせていないだけです。
今回ご紹介した7つの方法で行動を起こせば、あなたが失っているやる気を取り戻すことができると私は確信しています。
やる気が出なくて悩んでいる人は7つの方法を試して、もう一度だけダイエットを頑張ってみましょう。